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心臓破りの坂 ~行人坂~

最近は電動自転車が普及したおかげで、坂や橋を煩わしいとは思わなくなってきてる方もいるのではないでしょうか。

東京には数多くの坂が存在しますが、私の生活圏内で避けて通れないのが「行人坂」という全長150メートル、勾配15.6%の急峻な坂です。勾配15%とは、10m進むと1.5mのぼるということです。

目黒線目黒駅のすぐ脇の三井住友銀行を起点とし、桜咲く目黒川まで続いています。

あまりにもきついので、どうにか楽に上れる手段はないのかを考えてみましたが、迂回するにも再び「権之助坂」という少し緩やかな坂を上るしかありません。この道順は、遠回りになりますので、距離は長くなります。

行人坂はいつも多くの人で行き交っています。みんな覚悟を決めて上りはじめてると、私は勝手な思い込みをしています。息を切らせながら、みんなで上る団結力のようなものを勝手に感じながら坂を上りきるのです。といっても、坂の途中にある神社に寄る素振りをして、実は休んでそうな人を、よく見かけます。

遅い人は後ろの人に譲りながら、早い人は前の人を避けながら。。私はこの150メートルの間に人情を感じることがあります。登っていく人、降りていく人、笑っている人、困っている人、家族団らんの人、下を向いている人、遅く歩いているためなのか分かりませんが、坂道だからこそ気づかせてくれるドラマがあります。

私はこの坂を、これからも愛し、上り下りをするときには、人生と同じように、一歩一歩を大切に歩んでいきたいと思っています。